英検にライティング0点で合格できますか?
どんな解答だと0点になるのか例文が知りたい!
英検2級にライティング試験が導入されたのは、2016年。
2017年に英検準2級、3級でも開始されました。
テストが充実するのは良いことですが、「ライティング」に慣れていない方もいらっしゃるでしょう。
級が上がるにつれてどんどん難しく専門的になっていくライティングで、0(ゼロ)点なんてあり得るのでしょうか?
そして、0点を取ってしまったら合格できないのでしょうか?
今回は「英検のライティングで0点を取るとどうなるのか」と「英検のライティング対策」について解説します!
英検3級、準2級、2級に合格するための使える表現もお伝えしますね。
英検のライティングで0点を取ると不合格になる!
大変言いにくいですが、ライティングが0点だった場合、あなたの元には不合格通知が来ることになります。
英検は、4技能それぞれのスコアが判定されます。
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
4技能の合計で合格・不合格が判定されるのですが、ライティングスコアが0の場合、必然的に合格点に満たない計算です。
各級の配点は以下の通りです。
このように英検は4技能それぞれ同じ配点になっており、リーディング&リスニング&ライティングは3技能合わせて得点が算出されます。
3技能合わせた合格点を見てください。
いくらライティング以外の2技能が満点であっても、合格点には届きません。
リーディング満点 | リスニング満点 | ライティング0点 | 合計 | 合格点 | |
---|---|---|---|---|---|
英検3級 | 550 | 550 | 0 | 1100 | 1103 |
英検準2級 | 600 | 600 | 0 | 1200 | 1322 |
英検2級 | 650 | 650 | 0 | 1300 | 1520 |
英検準1級 | 750 | 750 | 0 | 1500 | 1792 |
英検1級 | 850 | 850 | 0 | 1700 | 2028 |
たとえば3級でリーディングとリスニングが満点の場合
550+550=1100
合格点が1103点なので、たった3点足りないために不合格となってしまいます。
しかも、ライティングの問題はたった1問だけなのでスコアに大きな影響がでます。
英検S-CBTのように1日で4技能受験する場合もスコアの算出方法は同じです。
ただ、英検S-CBTはライティングスコアが0点でもCSEスコアは記録されます。
大学入試や昇進などでCSEスコアが必要な場合は利用できますよ!
こちらの記事では英検S-CBTのオススメ問題集をご紹介しています。
英検でライティングが0点になるのはどんなとき?例文は?
では、ライティングでどういう解答をしてしまったときに0点になるのでしょうか?
語数の問題? 文法? スペルミス?
ここでは、痛いミスをしないように注意点をお伝えします。
解答できてない(白紙)状態
当然ですが、解答していない場合は0点となります。
英検のライティング問題は1問だけですから、解答する場所を間違えることは、ほぼあり得ないでしょう。
でも、他の問題に集中しすぎて時間がなくなってしまうことはあります。
リスニングやリーディングの問題は1問解答しなくても他が合っていれば大丈夫ですが、ライティングは1問のみ。
絶対に解答欄を埋めないと合格はありません。
ライティングまでに時間切れになってしまうことのないよう、時間配分を考えて試験に臨みましょう。
解答が質問の内容と合っていない
ライティングが0点になる可能性として一番高いのは、「解答が質問の内容と合っていない」というもの。
英検公式ホームページにも以下のように書いてあります。
解答内容がQUESTIONに答えていないと判断された場合は、すべての観点で0点と採点されることがあります。
引用:英検公式ホームページ
英検3級のライティング0点例
「あなたが一番好きな季節はどれですか?」
という質問に対して
「私は友人と映画を見ることが好きです。~~」
と解答しています。
もしこれで点数を取れてしまうと、文章を丸暗記するだけで点数が取れてしまいますよね。
いくら良い文章であっても、質問に答えていなければ0点です。
ライティングの採点基準は級によって少しずつ違いますが、どの級にも共通しているのはこの4つです。
- QUESTIONに合った解答
- 語彙数
- スペルミス
- 解答の矛盾
1つ目の「QUESTIONに合った解答」以外は減点対象とホームページにも書かれているので、語彙数やスペルの問題だけで0点となることはないと思います。
とにかく質問をきちんと読んで、それに合わせた解答をしましょう。
もし、あなたが試験後にこれを読んで「やらかした…」とガッカリしているなら、まだ諦めないでください。
白紙でなければ望みはありますよ!
うちの子は(中二)3級を受けた時に、
質問が あなたは何曜日が好きですか?に対して
勘違いし、本を読む日が好きです
理由は~ と書きました。
ここでも質問しましたが、皆に0点といわれ、
本人もあきらめてましたが、14点もらい、合格でした。
びっくりしました。
文法、単語、文字数がまかなえば、望みもありますよ!
うちも、昨日準2級をうけました。
ライティングはあなたと同じ英語は何歳から始めるのが良いですか
という質問に、ヤングからという答え方をしていますが、
たぶん大丈夫かと。
お互いに受かってるといいですね!
引用:Yahoo知恵袋
この口コミが本当かどうかはわかりませんが、希望の持てる口コミですよね。
大切なのは、最後まで諦めず解答することです。
英検のライティング0点を回避する方法【使える表現は?】
ライティングで0点を取ってしまうと、合格できない。
このことがわかったら、次にすることは0点を取らないこと!
ライティングが苦手な方でも0点を取らないようにするためには、英検のライティングの型を覚えましょう。
- 自分の意見を述べる
- ひとつ目の理由と具体例などを述べる(2文)
- ふたつ目の理由と具体例などを述べる(2文)
- 結論を述べる
どの級でもこの型が使えます。
型を使えばどのように書くか考えなくてすむので、時間短縮ができますよ。
各級で質問されることは次の通りです。
- 英検3級はあなた自身のこと(好みや将来のことなど)
- 英検準2級はあなたの考え
- 英検2級は社会的な問題についてのあなたの考え
詳しく見ていきましょう。
英検3級
英検3級では「あなたは~~が好きですか?」「あなたは~~ですか?」という質問に答えます。
まずはあなたの考えを答えましょう。
この1文目は質問の文章を引用する形でも大丈夫です。
たとえば
Do you like cooking for your family?
という問題であれば、
Yes, I like cooking for my family.
という文章から始めればOK!
そして、続きには理由を2つ書かなければいけないので
- First, ~~. Second, ~~
- Because ~~. Also, ~~
という定型文を利用して理由を書きましょう。
◆理由を説明する
ひとつ目の理由は~。ふたつ目の理由は~。
First, ~~. Second, ~~
理由は~。また(加えて)~。
Because ~. Also, ~~
First, ~~. のあとに Also, ~~と書いても大丈夫ですよ!
英検3級の過去問題集はこちら。
英検準2級
英検準2級のライティングでよく出題されるのがDo you think~~?というもの。
受験級が上位になるごとに語彙数が増えていくので、準2級では自分の考えと理由、その具体例なども必要になってきます。
ここでも重要なのはライティングの型。
たとえば
Do you think it is important for people to ear breakfast every day.
という問題が出題されたら
I think it is important for people to eat breakfast every day.
と問題文を引用しI thinkから書き始めましょう。
続く理由の書き方は3級と同じ、「First, ~~. Second, ~~ 」「Because ~~. Also, ~~」を使いましょう。
それぞれの理由のあとには、具体例や自分の意見を補助する内容を書きます。
ここで使える表現は、中学校の文法で習ったイディオムです。
It is (important) for me to ~~. (私にとって~~することは重要です)
It is so (hard) that ~~. (~~するのは大変です)
語彙数が足りないという時には
can = be able to
must = have to
といった同じ意味の表現を使うなど、ちょっとした工夫で乗り切りましょう!
◆意見を述べる
私は~だと思います。
I think ~.
私は~だと思いません。
I don’t think ~.
◆表現の工夫
can = be able to
must = have to
英検準2級の過去問題集はこちら。
英検2級
英検2級になると一般的、社会的な問題が出題されます。
たとえば、次のような問題です。
Some people say that parents should limit the time children spend using the Internet. Do you agree with this opinion?
(両親が子供たちのインターネット利用時間を制限するべきだと言う人がいます。あなたはこの意見について賛成しますか?)
2級の問題も準2級と同じく、I thinkからまずあなたの意見を書きましょう。
次に、これまでと同様2つの理由を述べます。
2級のライティングに必要な語彙数は80~100語なので、「考え+理由①+理由②」では必要な語彙数を満たすことができません。
次のようなことを書きましょう。
- 一般的にこのように言われています 「Generally speaking~~」
- たとえば、こういうことがあります 「For example,~~」
- こういう点が良い(悪い)ところです 「It is good (bad) for people to ~~」
自分の意見とどんなことを書くかが決まったら、必要語数を満たすようにライティングを完成させましょう。
英検2級の過去問題集はこちら。
英検のライティングで0点取ったら合格できない!必ず解答しよう!
英検のライティングで0点取ったら、他の技能で満点だとしても絶対に合格できません。
0点を回避する対策として、次のことをお伝えしました。
- ライティングの問題は1問だけなので、必ず解答する
- QUESTIONと合っていない解答は、どんなにいい文章でも0点になる可能性がある
- ライティングが苦手でも、ライティングの型と使える表現を覚えれば乗り切れる
しっかり対策して試験に臨んでくださいね。
実はライティングは、試験の直前であっても対策すればスコアが伸びやすいと言われているんですよ。
英検ライティングテストの採点基準や過去問についてはこちらの記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。
あなたが英検に合格することをお祈りしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
たなえりです