読者さまは、人からいただいたプレゼントを本当に使っていますか?
相手が一生懸命、選んでくれたプレゼント。
いただいたときは嬉しいものの、使っていない場合もありますよね。
プレゼント選びって難しい!
特に海外へ行く人へのプレゼントは、かさばらないものにするなど慎重に選ぶ必要があります。
こちらの記事では、お餞別の相場価格やおすすめのプレゼントと、渡し方のポイントについてご紹介しました。
今回はさらに、海外に住む私やその周囲の実体験を元に「本当に使ってもらえるプレゼント」を予算別にまとめてみました。
読者さまが選んだプレゼントを手に海外赴任する方は、きっと持って行きたくなりますよ!
海外赴任する方へのお餞別選び~プレゼントの心得~
海外赴任中は、日本に住む友人とは年単位で会えなくなります。
そこで、お世話になった方に海外への引越しをお知らせすると、普段なかなか会わない方にまでお餞別をいただく状況になります。
私はもらったお餞別を、泣く泣く日本に置いていったことがあります。
せっかくいただいたのに、置いていくのは心苦しいものです。
贈る側も残念ですよね。
そうならないように、まずは海外赴任者へのプレゼントの心得をお伝えします。
プレゼントは早めのタイミングで渡す
プレゼントは早めのタイミングで渡しましょう。
なぜなら、海外赴任者はできるだけ引越しのコストを抑えるために、船便で荷物を送るからです。
引越しの荷物は「船便・航空便・当日の手荷物」の3段階に分けて送ります。
- 約2ヶ月前に船便
- 約2週間前に航空便
- 当日の手荷物
2023年5月現在、郵便局の航空便で30㎏の段ボール1箱を北米・ヨーロッパに送る場合はなんと、5万円以上かかります。
そのため、海外への引越しは基本的に船便をメインに利用して「これは絶対に使う!」というものしか持って行きません。
お餞別をいただいたとしても、引越し間際だと、コストの関係で泣く泣く置いていくことになってしまうのです。
私も手荷物に入らず、残念ながら持って行けませんでした(涙)
海外赴任者へのお餞別は引越しの2ヶ月以上前に渡すのがおすすめですよ!
ちなみに、赴任先が内陸国の場合はさらに荷造りが大変です。
というのも船便が利用できず、すべて航空便で送らなければならない場合があるからです。
安く済ませるには船便で荷物を送る以上に大変な断捨離が必要なのです。
内陸国に引っ越した友人は、なんと家族3人で段ボール15箱のみで引越していきました。
海外への引越しはとにかくコストがかかりますので、プレゼントは早めに準備してくださいね。
かさばらないプレゼントを選ぶ
「プレゼントは早めに渡しましょう」とお伝えしましたが、実際はギリギリになってしまうこともありますよね。
その場合は、かさばらないものに絞って選ぶことをおすすめします。
かさばらないものとは、つまり「小さい・軽い」ものです。
「小さい」の目安は、荷物を詰めたトランクの隙間に入れられるかどうかです。
私の経験では、洋服の間に押し込められたり、小分けにしたりできる大きさが持って行きやすかったですよ。
そして、「軽い」の目安は500g以内がおすすめです。
例えばアメリカにEMS(国際郵便)で荷物を送る場合、500gまでで3,900円、以後100g増えるごとに約280円ずつ値上がりしていきます。(2023年8月現在)
そのため、重くなるにつれて相手に送料の負担をかけますので、かさばるものや重すぎるものは控えましょう。
日本製でも「和風」にこだわらない
「海外の方へのプレゼント=和風がいい!」とつい思ってしまいますが、それは外国人相手の場合です。
むかし海外在住の友人に、おかきを持って行くか聞くと「おかきより日本のポテトチップスとチョコを持ってきて」と言われて、目からウロコでした(笑)
和風のものだからといって、相手が好むとは限りません。
海外赴任の場合は行き先が外国でも、プレゼントを渡す相手が外国人ではないのを忘れずに選びましょう。
現地通貨プラス小物も候補として考える
現地通貨をプレゼントする方法もあります。
身内や有志で集まってプレゼントを贈る場合は、金額が大きくなりますよね。
正直なところ、やはり現金が一番喜ばれます。
「それではなんだか味気ないな」と思うなら、現地通貨でお渡しするのがおすすめです。
引越し準備で忙しい中、意外に両替作業は後回しにしがち。
私は出発前の空港で慌てて両替したこともあります。
そのため、すぐに使える現地通貨はとても重宝しました。
予算に合わせて、次に紹介するギフトと組み合わせてみるのもおすすめですよ!
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント【1,000円前後】
「1,000円ほどで喜んでもらえるプレゼントなんてあるのかな?」と考える方もいるでしょう。
そこで、私や周りの海外在住者が実際にもらって嬉しかったものを中心に、ご紹介していきます!
ふりかけ
ふりかけは三拍子そろっていて優秀です!
- かさばらない
- 賞味期限が長い
- 簡単に日本の味が思い出せる
定番の「のりたま味」や「ゆかり」などは、子どもから大人までとても喜ばれます。
ただし、お肉の入ったふりかけは検疫で引っかかる場合があるので、避けた方が無難ですよ。
海外では納豆がなかなか手に入らないので、フリーズドライした「納豆味のふりかけ」も納豆好きな方には重宝されています。
こちらは無添加で子どもにも安心です。
フリーズドライのみそ汁
フリーズドライのみそ汁は、具が大きくて美味しいですよね!
最近は高級な商品も販売されているので、ちょっとしたお餞別にはぴったりなんです。
生みそタイプのインスタントみそ汁は「気づいたら賞味期限が切れていた!」ということもありますが、フリーズドライなら年単位の賞味期限なので安心です。
コップに入れてお湯を注ぐだけの手軽さでゴミも少なく、料理をしない方にも喜ばれますよ。
こちらは現地の友人にも大好評です!
お茶
海外ではペットボトルのお茶も甘いことが多く、日本のお茶が恋しくなります。
日本茶はもちろん、麦茶やほうじ茶も海外ではなかなか手に入らないので、たまに飲めるとほんとに嬉しいです♪
渡す相手がいつも急須でお茶を入れる方であれば、茶葉そのものをプレゼントしてもいいですね。
しかし、そうではない場合や不明ならばティーバッグか粉茶が無難でかつ便利です。
こちらは三種類入っているので、その日の気分で選べます。
こちらは麦茶をたくさん飲みたい方へのおすすめ商品です。
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント【1,000~3,000円】
次に、3,000円以内で買えるおすすめのプレゼントをご紹介します。
この価格帯では、メイドインジャパンの力を存分に発揮した便利な日用品が手に入りますよ!
タオル
手ごろなタオルは、意外と海外では手に入りません。(この事実を、私は海外に行くまで知りませんでした)
「この使い古したタオル、わざわざ送料かけて持っていく必要ある?向こうで買えばいいか!」と引越しの荷造りで捨ててしまったものがたくさんあります。
しかし、日本のフワフワした高品質のフェイスタオルは、世界ではあまり売っていません!
サイズが小さかったり大きかったり、手触りもゴワゴワして質もイマイチ……。
安いかというとそうでもなく、日本だと100均で売っているレベルのタオルが、500円近い値段で売られていて、買うのに非常に葛藤した経験があります。
ですから、メイドインジャパンの質の高いタオルは喜ばれること間違いなしです!
私も海外生活が始まってそのありがたみを実感しました。
フワフワの肌触りを感じるたびに日本を思い出してもらえますね。
フリクションボールペン
優秀な日本の文房具は、海外でも人気があります。
しかし、海外で日本製の文房具はなかなか売っておらず、売っていても値段が高いので海外赴任のお餞別としておすすめです。
なかでも重宝するのがフリクションボールペン。
フリクションボールペンは名入れができるものも販売されており、プレゼントにピッタリです。
もし渡す相手が日本でも愛用している場合は、替え芯もセットで贈るのもいいですね。
名前の入ったフリクションボールペンは、特別感があります。
無地のTシャツ(子供向け)
私のように子連れで海外赴任する人は「英語のロゴが入っていないTシャツ」が嬉しいはず。
荷造りの最中に「英語のロゴが入っているTシャツばかりで持って行けない!」と気づきます。(遅い……)
日本でも外国人が日本語のTシャツを着ていると、つい読んでしまいませんか?
私は海外で何も考えずに「monster」とロゴの入ったTシャツを着てしまい、知人に「ねぇモンスター」と話しかけられて恥ずかしかった経験があります……。
子どもの洋服は、汚れや成長を見越して多めに持って行きたいところ。
そのため同じ予算ならば、出産祝いのような高いブランド服を1着よりも、シンプルで質の高いものを数枚プレゼントするほうが喜ばれますよ!
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント【3,000~5,000円】
ここからは3,000~5,000円で買える、おすすめのプレゼントをご紹介します。
引越し前の出費がかさむ時期は、できるだけ節約したいですよね。
この価格帯は「自分で買うにはためらうけれど、人からもらえたら嬉しい」と感じる、ちょっといいプレゼントが買えますよ♪
ルームシューズ
贈る相手が同僚や友人なら、ルームシューズが実用的でおすすめです。
多くの国では、室内でも靴を脱ぐ習慣がありません。
床は素足で歩くことを前提としていないので、大理石やタイルなどの硬い素材であることがほとんど。
でも、そこはやはり日本人!
海外に住んでいても、玄関でルームシューズに履き替える方が多くいます。
サイズには気をつける必要がありますが、オシャレで歩きやすいルームシューズは喜んでいただけますよ!
特に私がおすすめするのは、天然素材のもの。
ちょっと和風な気分を味わえるうえに、足裏がリネン素材で蒸れません。
洗濯できるので清潔に使えますね。
特に南米や東南アジアなど暑い地域へ引越す方に、ペアで贈るのがおすすめです。
手作り納豆セット
「海外では納豆が売ってなくて食べられない」と納豆好きな方が嘆いているのを聞いたことはありませんか?
でも実は、納豆は「蒸し大豆とヨーグルトメーカー」で簡単に作れるらしいんです!
私の友人の独身男性は、基本的に料理はしないけど、朝食用に納豆だけは作っていると聞きました。
乾燥大豆は長持ちしますが、大豆を蒸す手間があります。
忙しい方や料理が苦手な方には真空パックの「蒸し大豆」がおすすめです。
「水煮大豆」ではなく「蒸し大豆」なので、間違えないように教えてあげてくださいね!
ただしこれはちょっと変わり種なので、相手へ確認するのを忘れずにしてくださいね!
近年はヴィーガンや日本食ブームで、海外でも大豆は手に入れやすくなっています。
一方ヨーグルトメーカーなどの電化製品は、現地の電圧の関係で使えない機種もあります。
そのためヨーグルトメーカーは現地で購入してもらい、海外で唯一手に入らない納豆菌と「納豆の作り方」のセットを贈るのがおすすめですよ。
私は納豆菌が市販されていることを知りませんでした……。
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント【5,000円以上】
5,000円以上だと大きい金額になるので、確実に使ってもらえるものを贈りたいですよね。
「〇〇を贈りたいと考えているけど、どう?」という聞き方だと、相手の希望を取り入れつつも自分で選んだ満足感が失われないのでおすすめです。
次からは、「〇〇」の候補をご紹介していきます。
変圧器
海外赴任をする際、忘れてはならないものに変圧器があります。
最近、友人の旦那様(外国人)が日本から持って来た電化製品をそのままコンセントにさし、壊してしまったと聞きました。
海外生活でこのような不幸を防ぐためには、それぞれの部屋に常設できる変圧器が必要になります。
変圧器は容量(ワット数)によって値段が異なり、安いもので5,000円から、キッチン周辺に置ける大容量のものだと3~5万円することもあります。
意外と価格も高く数も必要なので、プレゼントされたら嬉しいですね!
駐在員の場合には、前任者から変圧器が引き継がれる場合もありますが、新しいものが安心安全だと思う方もいます。
また、必要な個数や容量は人によって異なりますので、相手に聞いたうえで選びましょう。
これはかなり大きいので大物も変電可能ですが、相手の荷物の許容量や希望メーカーなどを確認してから購入するのが、おすすめです。
メイドインジャパンの電化製品
メイドインジャパンの電化製品も人気です。
しかし電化製品は、送料だけではなく電圧の問題もあるので、相手の希望を聞いておくのがベストです!
とはいえ、私自身や周囲を見渡すと、「電気調理器」「パンの種もこねられるフードプロセッサー」「携帯用ウォシュレット」など、メイドインジャパンの高品質な電化製品を海外赴任を機に購入して持っていく人もいます。
日本でしか手に入らない日本製の高機能家電は、相手の希望通りであれば喜ばれますよ。
ここまで、予算に応じた商品をご紹介してきましたが、「気持ち」のプレゼントも大事です。
海外赴任経験者としてプレゼントもありがたいですが、いろいろ話を聞いて心配してくれる「気持ち」が一番うれしいです!
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント【プライスレス】
最近はオンライン飲み会も一般的で、海外にいても日本にいる家族や友人との距離を感じることは少なくなりました。
それでもやはり、ホームシックになるときはあります。
そのようなときに私の心を支えてくれるのが、友人から贈られた写真付きの寄せ書きです。
寄せられたメッセージを一つ一つじっくりと読み、友人たちとの楽しかった記憶に想いを馳せて「また頑張ろう!」と元気をもらっています。
何度読んでも飽きない宝物です。
トランクに滑り込ませられる軽さと薄さで、前日でも渡せる「海外赴任者へのエール」を送るのはいかがでしょうか。
海外赴任者へのお餞別におすすめのプレゼント~まとめ~
今回は、海外赴任者への使ってもらえるおすすめのプレゼントについてお伝えしました。
海外赴任者は、数か月前から荷物を厳選しています。
引越しの迷惑にならないように、選ぶときに気をつけるポイントは2つです。
- 大きめのものは2ヵ月以上前に渡す
- 2か月より後に渡すプレゼントは「小さい」「軽い」「かさばらない」ものを選ぶ
2つのポイントを押さえて選べば、使ってもらえるお餞別が渡せます。
また、お金や思い出もプレゼントとして喜ばれますので、検討してみてくださいね。
女性同士なら、こちらの記事も参考になります。
読者さまの真心をこめたプレゼントが、海外に旅立たれる方に喜ばれますように!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
たなえりです