海外赴任する上司に、同じ課のメンバーでお餞別を渡すことに。
どんな封筒で、表書きはどうしたらいいの?
同じ職場の人や友人など、近しい人が遠方に行くことになった時に送る餞別。
プレゼントを贈っても、実際には荷物の量に制限があるために持っていけなかったり、国によっては規則のために持ち込めなかったりするものもあります。
私もアメリカに行く友人に、ふりかけを渡したことがあります。
アメリカは肉のエキスが入っていると没収されてしまうので、注意が必要なんです。
国によってさまざまな規制があることを考えると、現金や商品券は海外赴任の贈り物として適しています。
しかし、現金や商品券を贈るときは、日本ならではのしきたりがあります。
例えば結婚式の時に贈るご祝儀も、きちんとマナーを守らなければ失礼にあたってしまいますよね。
そこで今回は、餞別を贈る際の封筒の選び方や書き方などを確認しましょう。
餞別とは?
まず、餞別が持つ意味を一度確認してみましょう。
餞別は「はなむけ」とも言われ、旅立つ人の門出を祝ったり、今までの感謝の気持ちを伝えたりするために贈るギフトのことです。
一般的には現金を餞別として贈りますが、商品券や品物を贈ることもあります。
品物を贈る場合には、こちらの記事を参考にしてくださいね。
餞別用の封筒の選び方・書き方
餞別について理解をしたところで、贈る際に使用する封筒の選び方や書き方を確認していきましょう。
のし袋が一般的
「封筒」とは言っても、餞別はのし袋で贈ることが一般的です。
のし袋には水引の結び方によって異なる意味がありますが、海外赴任に限らず餞別の場合には紅白蝶結びを選びましょう。
蝶結びは結んで解いてを繰り返すことが可能です。
そのため、何度でも起こると嬉しいお祝いごとの時に使われる水引なのです。
のし袋が一般的とは言っても、とても親しい間柄の友人に餞別を贈る場合には、かしこまらずに気軽に渡したいですよね。
そんな時は可愛いデザインの封筒を使うこともできるので、のし袋にこだわらなくても大丈夫ですよ。
のし袋の表書きについて
のし袋の表には、水引より上の中央部分に「お(御)餞別」、そして下の部分に自分の名前を書きます。
1つ注意点として、自分より目上の方に餞別を贈る場合は「御餞別」と書いてしまうと失礼に当たってしまいます。
代わりに「おはなむけ」と書くようにしましょう。
でも私、自分の字に自信がなくて……。
代筆サービスを使えばキレイな字で贈ることができますよ。
私もそうなのですが、字に自信がない人って意外と多いのではないでしょうか。
そんな時に助っ人になってくれるのが、筆耕(代筆)サービスです。
のし袋代込みで500〜800円ほどと、手頃な値段で代わりに書いてくれるので書くのが苦手な人にはうってつけ。
Amazonや楽天市場などでも、代筆サービスが付いているのし袋が販売されているので、探してみるといいでしょう。
金額の書き方
のし袋の中には「中袋」が入っていることがあります。
その場合には、漢数字で中袋の表側の中央部分に金額を書きましょう。
金額を書く場合は、旧漢字を使います。
一万円は壱萬円、二万円は弐萬円と、それぞれ数字によって書き方が異なるので、贈る金額の旧漢字を確認してくださいね。
餞別の相場は?
相手との関係性によって変わる相場。
海外赴任する方や相手との関係性によりますが、上司など目上の方に個人で贈る場合は5,000〜10,000円が相場になります。
同僚や友人に餞別を贈るときには、3,000〜5,000円ほどが一般的。
あまり多すぎると相手に気を使わせてしまいかねないので、気をつけましょう。
海外赴任の相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧くださいね。
お金の入れ方
餞別を贈るときには、新札を入れます。
もし手元に無い場合は、なるべくキレイなものを選んで入れましょう。
シワシワなものを贈ると失礼にあたるので注意したいところです。
また、お札を入れる向きにも気をつけなければいけません。
表裏があるお札ですが、偉人の肖像画が描かれている方が「表」になります。
お札の向きを揃え、中袋の表側から見た時にお札も表が見えるように入れましょう。
肖像画が上側に来るように入れると、なお良いですよ。
現金の代わりに商品券を贈る場合
餞別で贈ることができるのは、現金に限りません。
現金以外におすすめな餞別を見てみましょう。
海外ですぐに使える商品券が便利
現金を贈ることに抵抗がある人もいますよね。
そんな場合は、商品券を贈ってはどうでしょうか。
海外赴任の準備中であれば、日本から持っていきたいものを購入するのに商品券が利用できます。
また、出発の準備が終わっていると聞いた場合は現地ですぐに使える商品券をプレゼントすると、両替の手間を省きつつ、新しい生活で必要なものを揃えるのに役立ててもらえますよ。
海外赴任後すぐは、なにかと物を揃えないといけませんからね!
商品券には多くの種類がありますが、なじみ深いAmazonギフト券がおすすめです。
手軽で実用性があるのはAmazonギフト券
全世界で展開しているAmazonは、利用したことがある人が多いですよね。
日本でもAmazonギフト券はよく目にしますが、海外でもメジャーな贈り物です。
各国のAmazonでギフト券が購入できるので、海外赴任する方の行き先ですぐ使えるものを贈れば、新生活を始めるのに喜ばれること間違いなしです!
言語こそ異なるものの、日本も海外もAmazonのウェブサイトの使い方は同じなので、あまりハードルが高くないのがポイントです。
ギフト券はAmazonのウェブサイトで購入でき、主に郵送されるもの、メールで送るもの、印刷できるものの3種類があります。
郵送されるギフト券を選ぶと時間がかかってしまうので、印刷できるギフト券がいいでしょう。
送別会など手渡しできる場面があるなら、事前にこちらで印刷して直接渡せます。
印刷する紙を選べば、郵送されるものと遜色ないカード状にすることができます。
まずは海外赴任する方が行く国のAmazonウェブサイトにアクセス。
英語で「gift voucher printable(ギフト・商品券・印刷可能)」と検索すると、家で印刷できる現地Amazonのギフト券が購入できます。
スペインのように英語圏外のAmazonの場合でも、英語で入力すると検索結果に出てくるので安心してくださいね。
カードの柄も選んで印刷できるので、プレゼントとして贈るのにピッタリです。
印刷可能なギフト券を扱っているAmazonは下の表から確認しましょう。
★マークがついている国々はギフト券の扱いがあるものの、物理的なカードかEカードと呼ばれる、メールで贈るスタイルに限られる国です。
「メールで贈るのはなんとなく味気ないなぁ」と思う方もいるかもしれません。
その場合は自分宛にEカードを送って、記載されているギフトコードを贈りたい人に伝えることもできます。
印刷する代わりにグリーティングカードにギフトコードを書いて贈るのも、いいアイデアかもしれませんね。
日本 | アメリカ合衆国 | カナダ |
メキシコ合衆国★ | インド共和国★ | アラブ首長国連邦★ |
英国 | フランス共和国 | スペイン |
イタリア共和国 | ドイツ | オランダ王国★ |
オーストラリア |
私も前職の同僚からAmazonギフト券をもらって、新生活でとても役立ちました。
心のこもったお餞別は喜ばれること間違いなし
この記事では、海外赴任する方への餞別ついてお伝えしました。
- 封筒はのし袋を選ぶのが一般的
- 字に自信がない方に役立つ代筆サービスあり
- 商品券にする場合Amazonギフト券の印刷タイプがおすすめ!
海外赴任の際は特に荷物が多くなるので、負担にならないよう現金や商品券を餞別にすることをオススメします。
のし袋で贈ることが一般的ですが、マナーをきちんと守るように気をつけましょう。
また、商品券を贈る場合は日本よりも現地ですぐに使えるものにすると、新しい土地での生活にすぐ役立つので喜ばれます。
とはいえ、自分の旅立ちとその無事を願って贈ってくれたものは、どんなものでも嬉しいものです。
新しいことへの挑戦ですから、気持ちよく送り出してあげたいですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
たなえりです