TOEICの試験では、問題用紙に書き込みが禁止されているって本当でしょうか?
長文にスラッシュやカッコを書き込む癖があるので不安です。
TOEICを申し込むときは、日程や時間が気になって禁止事項は見落としがちですよね。
実は「書き込み禁止」というルールがあるのをご存じでしたか?
TOEICはマークシートに印をつける一般的なテストですが、「問題用紙に書き込み禁止」なのです。
この記事では、TOEICでなぜ書き込みが禁止なのかや、違反した場合はどうなるか、さらに、書き込まずにテストを受けるコツをお伝えします。
TOEICは問題用紙に書き込みしていいの?
TOEICは問題用紙に書き込みしてはいけません。
禁止事項があるなんて知りませんでした!
どこに掲載されているんですか?
禁止事項は、TOEIC公式サイト「テスト当日のご案内」の中の一番最後「受験に際しての注意事項」に書かれています。
実は、禁止事項は11項目もあります。
TOEIC禁止事項11項目
TOEIC受験の注意事項は、一度頭にいれておけば安心ですので、確認してみましょう。
- 撮影・録画・録音・複写
- 問題用紙・解答用紙の持ち出し
- 問題用紙への書き込み・解答用紙の所定欄以外への書き込み
- 試験教室内での食事(ガム・飴などを含む)
- 試験問題の漏えい
- 試験中に回答の援助を受ける(SNSやメール等)
- 試験開始前や終了後に問題を見る、解く
- リスニング中にリーディングの問題を見る・解く
- カンニング行為
- 電子機器類の使用(例:携帯電話・ウェアラブル端末等(受付時間終了後))
- 暴力行為・器物破損・他受験者への迷惑行為
どれも一般的な内容なので、読み過ごしそうになりますね。
しかし、③で「問題用紙に書き込んではいけない」としっかり明記されています。
リスニングの時には候補となる答えに印をつけたくなりますが、その印も禁止です。
また、問題用紙の文中の重要ポイントに下線を引いたり、スラッシュを書き込んだり、固有名詞に丸をつけたりすることもできません。
日頃のくせがうっかりでないように気を付けましょう。
「よくある質問」にも書き込み禁止の内容が掲載
TOEIC公式サイトのよくある質問にも「書き込み禁止」の内容が掲載されています。
ここにも書かれていますが、解答用紙以外へ書き込みをすると試験官から注意を受けます。
もし注意を受けてしまったら、速やかにやめましょう。
書き込みをしてしまったらどうなるの?
試験中に書きこみをすると、それは違反行為となります。
「注意事項」に違反する行為を行った場合は、『違反行為などへの対応』が以下のとおりです。
上から順に、違反をしたときの対処となっています
- 試験官による注意、警告
- 試験途中でご退場いただく
- 手荷物の確認
- テストの採点をしない
- 当協会またはETSの運営するテストに関する受験資格を剥奪する
- 当協会またはETSの運営するテストに関するスコア(過去に受験したもの全てを含む)の無効(キャンセル)にする
試験中に書き込みが発覚した場合、会場を見回っている試験官から「違反行為をしないように」という内容が書かれた黄色い紙を提示されます。
それでも書き込みを続けた場合は、試験途中でも退場になります。
さらに悪質な違反行為があった場合は、受験資格が剥奪され、スコアは無効となってしまいます。
公式サイトには、『スコアが無効になった際、企業・学校・団体などからスコアに関する照会依頼があった場合には、違反によるスコアが無効である旨を当該企業・学校・団体などに通知する』と、警告されています。
学校や企業に報告される上に、提出していたすべてのスコアも無効になってしまうんですね……
また「アラーム音を発生させたらその場でご退場いただく」と記載されていますので、携帯電話の電源は切っておいた方が安心です。
TOEICを受けられなくなり、過去のスコアも失効することを考えると、ルールを守って試験を受けたほうがいいですね!
なぜ書き込み禁止なの?理由をTOEICに問い合わせてみた!
TOEICで書き込み禁止なのは、なぜでしょうか?
これについてはTOEICに直接問い合わせをしてみました!
書き込み禁止の理由:TOEICの回答
TOEICに書き込み禁止の理由を問い合わせてみたところ、このような回答をいただきました。
- TOEIC Programは、英語によるコミュニケーション能力を図るためのテストであり、書き込みをせずに解答することを前提として開発されているため、書き込みを禁止しています。
- 書き込み行為は、カンニング等の不正行為、及び問題の漏洩等にも関わる可能性があるため、書き込みを禁止しています。
回答メールから「TOEICはビジネスや英語を使ったシーンで、即戦力となる英語力かどうかをはかるテスト」と理解できますね。
書き込みをした場合は違反行為となり、厳しく対処されることがうかがえます。
ルールを理解して、落ち着いて試験に挑みましょう。
TOEIC以外の英語試験は書き込みできるの?
問題用紙に書き込みできないテストはとても珍しく、他の主な英語試験は書き込みができます。
多くの英語の試験の中で、TOEICだけが書き込み禁止なのです。
英語試験名 | 書き込み |
---|---|
TOEIC | 不可 |
TOEFL | 可 |
IELTS | 可 |
英検 | 可 |
ケンブリッジ英検 | 可 |
大学受験 | 可 |
センター試験 | 可 |
特に大学受験では、解答用紙に疑問があった場合、回収した問題用紙から書き込みの様子を見て本人の実力を確認することもあるそうです。
他の試験と比べると、TOEICの書き込み禁止ルールはちょっと特殊ですね。
「書き込まない」と強く意識してテストに臨んでください!
TOEICメール配信サービスを活用
他にはない厳しいルールがTOEICだけにあると知ると「知らない間にルールが変わったりしたらどうしよう」と心配になる方もいるかもしれません。
TOEICにはメール配信サービスがあります 。
TOEICの申し込み日程や、公式サイトからのお知らせがメールマガジンで届くサービスです。
登録しておけば、もしTOEICの受験ルールが変わっても、いち早く内容を確認することが出来ます。
わたしもメール配信サービスに登録しています。
受験申込受付開始のお知らせも届くから、モチベーションアップになります。
また、TOEICに申し込んだのはいいけど、当日に体調不良で試験を受けられなかった場合はどうなるのでしょうか。
こちらの記事で詳しく説明していますので、気になる方はご覧くださいね。
『TOEIC書き込みノート』を使って書き込まない対策をしよう
「TOEICは書き込みできないテスト」とわかったうえで、「TOEIC書き込みノート」シリーズをあえてご紹介します。
これは、はじめてTOEICを受ける方、600点を目指す方におすすめのシリーズです。
B5版で持ち運びしやすく、パート別にまとめられています。
この「書き込みノート」のポイントは、マークシートがついていること!
試験問題に書き込むことを推奨しているテキストではなく、一問ずつマークシートが付属しており、テスト本番と同じようにマークしながら問題を解けるようになっています。
「回答欄以外の書き込み禁止」のルールに従い、迷っている番号に自分だけにわかる印をつけたりする練習ができますよ。
さらにこの「全パート攻略編」は、TOEICの全パートの概要と攻略テクニックをひとつひとつ解説する演習型テキストです。
付属CDも4か国発音に対応しており、練習問題も充実しています。
パートごとの形式の説明、時間配分、そして攻略テクニックまで、はじめてTOEICを受験する人も安心できる丁寧な解説がついています。
はじめて受験する人も焦らず受験できますね。
こちらにもTOEICにおすすめなテキストが詳しく書かれていますので、ぜひ参考にしてください。
TOEICは問題用紙に書き込み禁止!準備万端で受験しよう!
TOEICは、他の英語試験とは違い「書き込み禁止」のテストです。
その理由と違反行為への対処は次の通りでした。
- TOEICは書き込みしないことを前提として作られている
- 書き込み禁止はカンニング等の不正行為や、問題の漏洩の防止のため
- テスト中に禁止行為をすると、試験官による注意・警告がされる
- 警告しても禁止行為が改善されないと、退場・受験資格はく奪などの対応をする場合がある
問題用紙に書き込まなくても、問題をスムーズに読む・解く実力をつけてくださいね。
ここでちょっと宣伝! TOEIC対策には有名なスタディサプリENGLISHがおすすめです!
- 忙しくてじっくり勉強する時間がない
- 「毎日コツコツ勉強する」習慣が身につかない
- 独学での限界を感じている…
TOEICのスコアを上げたいけど学習方法に迷っていませんか?
スタディサプリENGLISHの「TOEIC® L&R TEST対策コース」なら迷わず学習できます。
- 学習の進み具合が見えてモチベーションが維持できる
- TOEICテスト20回分相当の演習問題を繰り返し解いてスコアアップ
- 動画講義580本見放題。超初心者向けの基礎学習もあり
- 1回3分からOK。必要なのはスマホだけ
7日間無料で体験ができるので、興味のある方は試してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
たなえりです